低コスト・短納期・低リスク開発の実現

ノーコード開発とは
「プログラミングをせずにWebサイトやアプリ開発をする手法」のことです。プログラミングをすることをコーディング(Coding)ともいわれるのですが、コーディングを行わないこと→「NoCode(ノーコード)」というわけです。
つまりプログラミングをほぼ行わずに、お客様の要望されるシステムを構築することが可能となりました。
このことは、ある程度システム設計の心得があれば、プログラミングができなくても、お客様自身でシステム構築可能ということを意味します。
日本では現時点では馴染みがないかもしれませんが、米国ではまさに今急成長しているシステム開発のプラットホームです。
有名なノーコードプラットホームは、独立系ではBUBBLE(最古参で最も実績があり、かつ最も汎用性が高いプラットホーム)やマイクロソフトが提供するPowerAppsなど様々なノーコード開発ツールが提供されております。
ノーコード開発のメリットとデメリット

メリット
ノーコード開発の最大のメリットは、開発納期も非常に短く、開発リスクもほとんどないため、大幅に開発コストを削減できることです。またお客様自身で開発することもできますし、一旦開発したものをお客様自身でカスタマイズや保守など行って頂くことも可能です。
要件さえ明確であれば、(もちろん開発規模にもよりますが)2~3か月もあればそれなりの規模のシステムを構築できます。つまり開発工数が大幅に削減可能であるために、大幅に低コストでシステムを構築できます。通常のシステム開発手法と比べ、5~7割程度の開発工数削減可能です。
更にもう一つ大きなメリットとして、開発リスクが大幅に低減できることがあげられます。通常のシステム開発においての最大の開発リスクは仕様変更です。要件定義や設計をどんなにきっちりと行ってお客様と合意していたとしても、お客様が運用テストを行った時点で多少の差はありますが、必ずと言っていいほど、ここをこうして欲しいなど要件定義で事前に合意しているにもかかわらず、仕様変更要求がでてくるのが定石です。ところが、ノーコード開発ツールを活用することにより、柔軟に仕様変更に対応できます。つまり、要件を決めながら同時並行的にノーコード開発を行えるため、お客様も動くシステムを見ながら少しづつ機能を追加していくことが可能となります。ある意味究極的なアジャイル開発と言えます。
デメリット
ノーコード開発の前提は、基本的にノーコード開発ツールをクラウドサービスで提供しているプラットフォーマー(ほとんどは米国の企業です)に依存するということが大きなポイントとなります。具体的な留意すべきポイントは以下のとおりです。
- セキュリティ対策がプラットフォーマーに依存する
→(Answer)多くはAWS(アマゾン)やAzure(マイクロソフト)やGCP(グーグル)といった3大クラウドサービスにてデータを保管運用しているため、セキュリティやデータの安全性等の観点ではリスクは低い - プラットフォーマーにサービス料(サーバーやノーコード開発ツール使用など)を利用している限り支払う必要がある。
→(Answer)クラウドサービス使用料 - そのノーコードツールそのものに仮にバグがあっても、直接修正することはできない。そのプラットフォーマーに連絡し、修正依頼をかける流れとなります。つまり海外のプラットフォーマーであると海外仕様となります。
→(Answer)弊社のようなコンサルティング&開発会社に委託するなど - ノーコードツールを利用して作成したソフトウェアの著作権は生じない。→(Answer)もちろんデータはユーザーのものです。
- お客様のすべての仕様を思い通りにノーコードで開発できるとは限らない。急激に成長&成熟はしているノーコードツールですが、まだ苦手な領域など存在します。
→(Answer)一部実現できない部分などは、ノーコードにこだわらず、通常のシステム開発(コーディング)を行い、コーディングとノーコーディングを組み合わせた最適なソリューションを構築する。
オペレーティング・パートナーズのノーコード開発サービス

提供サービス
- 要件定義&設計支援コンサルティング
- お客様がシステム化を要望される業務の整理及び最適なノーコードツールの選定
- 要件の定義とシステム設計。主に画面設計、データベース設計、ワークフロー設計が主となります。
- お客様ご自身でノーコードツールにて開発される場合は、そのツールのご利用支援
- システムの受託開発
- ノーコード開発を主に、お客様のご要望を踏まえたシステム開発構想を作成。具体的には、ノーコードで開発する機能と通常のシステム開発を行う部分の整理区分け
- 受託開発
- 保守運用支援
- お客様に代わり主に米国のノーコードベンダーとの窓口となり、保守運用を行う
推奨ノーコードツールベンダーのご紹介

- Bubble ( https://bubble.io/home )
- 2012年創業の最も歴史があり、最も実績(2020年10月現在既に25万以上のアプリがリリースされているとのことです)があり、最も高機能かつ汎用性が高いノーコードプラットフォームです。大概のものは、ノンプラグアミングで構築可能です。
- 実績が一番多いこともあり、プラグインも非常に多く、構築する上で有用なネット情報も非常に多いのが助かります。
- またWebアプリケーション開発に必要な要素として一般的には以下の3つがあげられますが、これらをすべてを柔軟にノンプログラミングで開発可能なツールがBubbleです。
- フロントエンド(画面表示やクリック動作など)
- バックエンド(操作時の振る舞い、データ処理など)
- データベース(データ保存、データ取り出しなど)
- なお、ここ数年ホームページ作成で非常に有名なプラットフォームであるwixなど(ワードプレスもですが)は、上記のフロントエンドのみ対応のものでした。バックエンドやデータベースまでノンプログラミングで構築できるようになったのは非常に画期的なことです。
- Power Apps ( https://powerapps.microsoft.com/ja-jp/ )
- マイクロソフトが法人向けのソリューションとして提供しているPower Platformの業務アプリ構築のためのローコード開発ツールです。
- このツールは、ローコードというように専用の関数を駆使して開発していきます。そういう意味ではプログラミングではないのですが、関数の使い方を習得するという一定の学習コストがかかります。
- しかし、このツールの優位性はなんといってもマイクロソフトが提供しており、Azure(マイクロソフトが提供するクラウド コンピューティング プラットフォーム)とOfficeなどビジネスアプリケーション群と連携したソリューションを構築できることだと考えます。
- ちなみにこのPower Platformには、Power Apps(業務アプリ作成)の他にPower Automate(多様なサービス連携や処理の自動化)とPower BI(データ分析やレポート/ダッシュボード)で構成されます。
- これらにAzure AIも加えますと、まさにマイクロソフトは企業のIT化に対して、包括的に提供可能なソリューションを有しています。
- 先にあげたノーコードのデメリットについて、マイクロソフトが提供するPower Appsはかなりの部分で保管できるものと思います。
- Shopify( https://www.shopify.com/ )
- 2004年カナダで創業された世界最大のECプラットフォーム。既に175カ国、100万以上のECサイトがこのプラットフォームで構築されています。
- 国内外問わずにオンライン販売を極めて手軽に始められるプラットフォームです。ウェブ、モバイル、ソーシャルメディア、マーケットプレイス、実店舗などの複数のチェネルも持つネットショップの作成、カスタマイズ、在庫連携、売上管理などを簡単に行えます。
- EC販売といえばアマゾンや楽天などを思いつきますが、これらのサイトは集客を依存できますが、自社ブランド構築は難しく、都度価格競争の陥りがちです。コロナ禍の中自社ブランド構築のために急激に伸長しているプラットフォームです。
- その他にも有名なノーコードプラットフォーマーとしては、2020年にGoogleが買収したAppSheetや2020年にアマゾンがリリースしたAmazon HoneycodeやGlide、Adalo、Webflowなど多数のプラットフォーマーが乱立しています。
- 様々な観点で検討した上で、どのツールを利用するか検討することが必要です。